親の通院付き添いが負担になっていませんか?
親の通院付き添いが増えてくると、
- 半日休みを取る
- 有給が減る
- 仕事の調整が大変になる
といった悩みが出てきます。
特に高血圧や糖尿病などの慢性疾患、認知症、整形外科への通院が続くと、月に何度も病院へ行かなければならないことがあります。
「親のためだから仕方ない」
と思いながらも、仕事との両立に限界を感じている方も少なくありません。
この記事では、親の通院付き添いが負担になる理由と、その対策を介護現場の視点から解説します。
通院付き添いは病院にいる時間以上に負担が大きい

通院の負担は、診察時間だけではありません。
実際には、
- 予約を取る
- 親に声をかける
- 準備をする
- 病院まで移動する
- 診察を受ける
- 薬を受け取る
- 自宅へ戻る
まで含めると半日以上かかることもあります。
さらに、
「自分が行かないと先生に説明できない」
「一人で行かせるのは心配」
という不安もあります。
その結果、
仕事を休むことへの罪悪感
親を放っておけない責任感
の間で疲れてしまう方も多いです。
ですが、通院付き添いの負担は理由ごとに対策できます。
通院付き添いの負担は理由ごとに対策できる

親の通院付き添いが大変になる理由は家庭によって違います。
まずは「なぜ付き添いが必要なのか」を整理してみましょう。
| 主な理由 | よくある状況 |
|---|---|
| 移動が難しい | 歩行が不安定、車の乗り降りが大変 |
| 認知症がある | 道に迷う、診察内容を忘れる |
| 医師への説明が必要 | 本人が症状をうまく伝えられない |
| 家族しか対応者がいない | 兄弟や親族の協力が難しい |
| 通院回数が多い | 月に何度も受診が必要 |
自分の状況に近いものから対策を考えてみましょう。
移動が大変で付き添いが必要な場合
結論として、移動手段を見直すだけで負担が減ることがあります。
例えば、
- 介護タクシー
- 病院の送迎サービス
- 地域の通院支援ボランティア
- 自費の通院介護サービス
などがあります。
1時間1000円~など、有償で移動の付き添いと院内の付き添いなどに対応してくれます。
ほかにも、介護保険を利用した福祉用具や住宅改修の利用も選択肢です。
玄関先の移動や屋外の歩行に不安がある場合は、手すりの利用や福祉用具を利用することで、
自力で移動が可能になる場合もあります。
また、福祉用具の利用によって普段そのものが楽になることもありますので
まだ利用していない方は、ケアマネジャーへ相談してみましょう。
認知症があり一人で受診できない場合
結論として、家族が毎回付き添う以外の方法もあります。
認知症があり、付き添いが必要な場合は移動の不安解消だけでなく、
- 診察日の確認
- 受付や支払いの支援
- 診察内容の把握
にサポートが必要です。
付き添いが必要となりますが、必ずしも家族が付き添わなければいけない
わけでもありません。
- 自費の通院介助サービス
- 地域のボランティア(通院支援)
などを活用できる場合もあります。
うまく活用し、負担を減らすのがおすすめです。
医師へ症状説明が必要な場合
結論として、毎回診察室へ入らなくても情報共有はできます。
あまり変更点のない定期診察であればなおさらなので、お薬手帳などに診察医への
メモを挟んでおくなどすれば、定期診察上必要な情報は十分伝わります。
ですが、例えば
- 食欲が落ちている
- 転倒した
- 夜眠れていない
- 薬を飲み忘れている
などいつもと違うトピックスがある際は、家族が付き添うのをおすすめします。
薬が変わったり、次の診察のタイミングを相談することもありえるため、変更点がありあそうな
場合は家族付き添いが安心です。
家族だけで抱え込んでいる場合
結論として、役割分担できる部分を探しましょう。
通院付き添いは、一人で抱え込むほど負担が大きくなります。
例えば、
| 項目 | 担当例 |
|---|---|
| 病院予約 | 長男 |
| 送迎 | 長女 |
| 診察内容共有 | LINEグループ |
| 薬の受取 | 配偶者 |
という形でも十分です。
介護は「全部やる人」を作るより、「少しずつ協力する人」を増やす方が続きやすくなります。
家族の協力が得られず悩んでいる方は、関連記事「家族が介護に協力してくれない…」も参考にしてください。
通院回数が多く仕事との両立が難しい場合
結論として、受診頻度そのものを見直せる場合があります。
病状が安定している場合は、
- 処方日数を延ばす
- 受診間隔を延ばす
- オンライン診療を利用する
などが可能なことがあります。
医師へ相談してみると意外と対応してもらえることもあります。
有給休暇を削り続ける前に、一度相談してみましょう。
訪問診療という選択肢を検討する
結論として、通院そのものが負担になっている場合は訪問診療を検討する方法もあります。
訪問診療とは、医師が定期的に自宅へ訪問し診察を行うサービスです。
次のような場合に利用されることがあります。
- 通院時の移動が大きな負担になっている
- 車椅子利用で外出が難しい
- 認知症が進み受診が困難
- 家族の付き添い負担が大きい
訪問診療を利用すると、
- 通院の移動が不要
- 長時間の待ち時間がない
- 自宅で相談できる
といったメリットがあります。
すぐに必要なサービスではありませんが、通院そのものが難しくなってきた場合は主治医や地域包括支援センターへ相談してみましょう。
仕事との両立が難しくなった時の工夫
「毎回休む前提」を見直すだけでも負担は減らせます。
通院付き添いが続くと、有給休暇や早退が増え、仕事との両立が難しくなることがあります。
そんな時は次のような工夫も検討してみましょう。
| 工夫 | 内容 |
|---|---|
| 予約時間を調整する | 午前中や仕事前後に受診をまとめる |
| 家族で分担する | 毎回同じ人が付き添わない |
| 処方日数を増やす | 受診回数そのものを減らす |
| 薬だけの日を作る | 家族が薬のみ受け取る |
| オンライン診療を相談する | 安定した慢性疾患では利用できる場合がある |
介護は短距離走ではなく長距離走です。
頑張ることよりも、「続けられる仕組み」を作ることが大切です。
ケアマネジャーへ相談すると利用できるサービスが見つかることもある
通院付き添いが負担になり始めたら早めに相談しましょう。
要介護認定を受けている場合は、介護保険サービスを活用できる可能性があります。
例えば、
- 訪問介護による通院介助
- 通院等乗降介助
- 福祉用具の利用
- デイサービス利用による身体機能維持
などです。
また、地域によっては
- 介護タクシー
- ボランティア送迎
- 外出支援サービス
が利用できることもあります。
「まだ相談するほどではない」
と思っている段階でも構いません。
通院付き添いが少し大変になってきたと感じたら、ケアマネジャーや地域包括支援センターへ相談してみましょう。
負担を減らす方法が見つかることがあります。
よくある質問

まとめ|通院付き添いは続けられる形を作ることが大切
親の通院付き添いは、仕事との両立を難しくする大きな要因の一つです。
しかし、
- 移動手段を見直す
- 医師との情報共有を工夫する
- 家族で役割分担する
- 通院回数を見直す
- 介護サービスを活用する
ことで負担を減らせる場合があります。
大切なのは、「全部を自分でやる」ことではありません。
介護は長く続くことが多いものです。
だからこそ、無理を続けるのではなく、続けられる形を作ることが大切です。
通院付き添いが負担になってきたら、一人で抱え込まず、まずはケアマネジャーや地域包括支援センターへ相談してみてください。

コメント