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親の介護から逃げたい…電話に出たくないほど辛い時に考えてほしいこと

「親からの電話に出たくない」「実家に行くのがしんどい」「介護のことを考えるだけで気持ちが重い」そんな状態になっていませんか?

介護では、心も体も限界に近づくと、“関わること自体が苦しくなる”ことがあります。

誰でも最初からそんな状態だったわけではなく、“頑張り続けた結果として心が止まりかけている”ケースも少なくありません。

この記事では、親の介護から距離を取りたくなる理由と、限界になる前に考えてほしい現実的な対処法を解説します。

目次

親の介護で「関わりたくない」と感じるのは珍しいことではありません

介護に関わる方で「家からの電話に出たくない」「実家へ行く足が重い」「必要な手続きを後回しにしてしまう」「もう考えたくない」と感じるなど、こうした状態になることがあります。

これは介護者個人の性格の問題などという単純な話ではなく、介護そのものの負担が大きく関係しています。

介護は、身体的な負担だけでなく感情的な負担も非常に大きいものです。

特に家族介護においては「家族でやらなければいけない」「親の世間体を守らなければ」「親を見捨ててはいけない」など、世間からだけでなく身近な家族からも無言の圧力を感じてしまい、無理を続けてしまう人も少なくありません。

そして消耗が続くと、人は“頑張れなくなる”というより、“関われなくなる”ことも良くあります。

現場でも、最初から介護を放棄している家族より、限界まで頑張った末に動けなくなっている家族が多い印象があります。

できるだけ早い段階でサインを見逃さず、早めに相談することが大切です。

親の介護を放置してしまう前に考えてほしい具体的対処法

親の介護を放置してしまう理由は、簡単に言えば介護に対するストレスです。

介護で「逃げたい」「放置したい」と感じた時は、“もっと頑張るべき状態”ではなく、“支え方を変えるべき状態”というサインです。

大切なのは、介護を家族だけで抱え込まないことですし、抱え込まないためのシンプルで具体的方法を紹介します。

まずはこちらです。

今の状況を正直に相談する

介護では「家族のことだから家族がやらなければ」と無理に抱え込み続けてしまう人が多くいます。

ですが、限界を超えてから一気に崩れてしまうケースも少なくありません。

まずはどんな形でも良いので、周りに今の現状を共有することが大切です。

介護領域での主な相談先は以下の通りです。

  • 地域包括支援センター
  • ケアマネジャー
  • 主治医
  • 家族

まだどこにも相談できていない場合は「地域包括支援センター」がおすすめです。

またすでにケアマネジャーがいる場合でも相談可能です。

ケアマネジャーと関係性が要因で状況が思う通りに進まないこともあります。

セカンドオピニオンとして意見を求めるのもおすすめです。

「介護がしんどい」「関わるのが辛い」と正直に話すことは悪いことではありません。

早めに相談をしてみましょう。

リンクから各自治体ごとに探せますが、検索で「お住まいの市区町村 地域包括支援センター」で検索していただくと最寄りが見つかります。

介護サービスを使うことは“逃げ”ではありません

介護保険サービスをすでに利用している方も多いかと思いますが、我慢と消耗を続けるよりも積極的に外部の力を借りることが重要です。

介護保険サービスでは家族の負担軽減を目的の一つとしているものが少なくありません。

以下のサービスなどは、現場でも介護する家族の負担軽減を目的に良く使われます。

  • デイサービス
  • ショートステイ
  • 訪問介護(介護保険や自費サービス)
  • 配食サービス
  • 福祉用具のレンタル

真面目な人ほど、「家族なのにサービスに頼っていいのか」「自分でやるべきでは」と抱え込みやすい傾向がありますが、現在は“家族だけで介護する時代”ではありません。

最近では公的な介護保険サービスのみでは不足している分や都合があわない部分を、自費サービスなどを活用する方も多くおられます。

配食サービスなどを活用し、食事準備などの負担を減らすだけでも負担軽減に役立ちます。

自費サービスのメリットは「手続きが早い」「料金も手ごろ」「自由度が高い」などがあります。

介護を続けるために外部サービスを使うことは必須のものであり、積極的な活用をおすすめします。

「少し距離を取る」ことが必要な場合もあります

介護では、無理を続けるほど感情が追い込まれていくことがあります。

月並みではありますが、きちんと離れる時間を確保し自分の時間をつくることが大切です。

ご紹介したサービスの中でも最もまとまった時間がとれるサービスとしては「ショートステイ」があります。

1泊2日や1週間など、まとまった時間プロに任せることができるサービスです。

定期的にケアプランに組み込むこともできますので、ケアマネジャーと相談してみてください。

まとまった時間をとることで、ストレスの解消具合も大きく異なります。

そんなわけで追い込まれた際あるいはそのサインを感じた際に効果的な対応を紹介しました。

介護「逃げたいと思ってしまう自分はひどい」「もっと頑張らないといけない」と、自分を責め続けてしまう人も少なくありません。

ですが、介護は長期戦になりやすく、家族だからこそ感情も大きく動き、消耗も大きくなります。

「頑張り続けること」だけでなく、“続けられる形に調整すること”を意識してみてください。

続いて、よくある質問とその回答についてまとめて紹介します。

よくある質問と回答のまとめ

親の介護から逃げたいと思うのはひどいことでしょうか?

珍しいことではありません。

介護では、身体的な負担だけでなく、感情的な負担も大きくなります。

特に家族介護では、「ちゃんとしなければ」という責任感が強くなりやすく、疲れ切ってしまう人も多くいます。

「正直に話せる相談先をもつ」「外部へ積極的に役割を分担する」など継続できる仕組み作りが需要です。

介護を放置すると問題になりますか?

同居しているのに、あるいは動けないことを知っているのに放置した場合は問題になることがあります。

当然ながら、必要な介護や安全確認が完全に止まると、生活や健康に影響が出る可能性があります。

だからと言って「一人で抱え込み続けて共倒れになる」ことも危険です。

そうならないためにも早めの段階で、地域包括支援センターやケアマネジャーなどプロの相談先を確保しておくことが重要です。

家族だけで介護するのは普通ですか?

介護保険サービスを利用して介護されている方々一般的です。

「まだ大丈夫だから」「そんなところには行きたくない」など本人に意向が強く、家族のサポートを主にしているご家庭もありますが、現場の目線から言うと早めの段階から介護保険サービスを利用して本人も介護者も介護保険サービスに慣れておくことがおすすめです。

必要不可欠になった時点でいざ使いたいとなっても、本人の気分が付いてこないことで強い摩擦が起きることも良くあるため、介護保険サービスに慣れておくことが重要です。

うまく役割を分担することで、介護者や本人の余裕も生まれるため、うまくサービスを利用する形が一般的となっています。

まとめ

介護で距離を取りたくなるのは、すでに「限界のサイン」かもしれません

ですがそれは、“大切に思っていない”というより、長く頑張り続けた結果として心が限界に近づいている状態かもしれません。

介護は、一人で耐え続けるものではありません。

早めに周囲へ相談し、サービスを使いながら、“家族が壊れない介護”を考えていくことが大切です。

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この記事を書いた人

理学療法士として病院・訪問リハビリ・介護保険分野などで20年以上現場に関わってきました。現在は介護施設の運営支援や現場改善にも携わっています。実際の現場では、介護疲れや家族関係、仕事との両立など、多くの悩みや葛藤を見てきました。このサイトでは、“理想論だけでは続かない介護”を前提に、一人で抱え込みすぎず、少しでもラクに続けるための現実的な情報を、現場経験をもとに発信しています。

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