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介護ストレスの解消法|家族が少しラクになるための現実的な対処法

介護をしていると「最近ずっと疲れている」「イライラしてしまう」「優しくできない」「一人になりたい」そんな気持ちになることがあります。

ですが、多くの家族は「自分が頑張らないと」「家族だから仕方ない」と無理を続けてしまいます。

介護のストレスは、気合いや根性だけで乗り切れるものではありません。

この記事では、介護を続けながら少しでも負担を軽くするための、現実的なストレス対処法を解説します。

目次

介護のストレスは「ちゃんとやろう」とするほど大きくなる

介護では、真面目な人ほど無理を抱え込みやすい傾向があります。

介護では「食事」「通院」「排泄」「お金」「家族関係」「仕事との両立」など、多くの負担が続きます。

特に家族介護では「自分がやらなければ」「ちゃんと介護しないと」という気持ちが強くなりやすく、気づかないうちに疲れが積み重なっていきます。

実際の現場でも、真面目に頑張る家族ほど自分を後回しにしてしまうことは少なくありません。

チームで介護する際、とても頼もしい反面、継続していけるのか心配になる場面も多々あります。

介護ストレスを減らすには「全部を頑張らないこと」が大切

次々に正解のない問題が生じる介護の現場では、無理なく継続していける体制を周囲を頼りながら作り上げていくことがとても重要です。

その際に介護者が意識しべきなのは「もっと頑張る」だけでなく、「負担を減らす工夫」「継続していける工夫」です。

具体的にはこちらのような意識が重要です。

  1. 毎日完璧に対応しようとしない
  2. 少し距離を取る時間を作る
  3. 家族で役割を分ける
  4. デイサービスを利用する
  5. 一人で抱え込まない

それぞれ解説します。

毎日完璧に対応しようとしない

介護に限らず「自分がやらなければ」「ちゃんとやらなければ」と思えば思うほど、視野が狭くなり自分を追い込みやすくなります。

残念なことに熱心で真面目なご家族ほど、知らず知らずおちいりやすい傾向にあります。

そんな時に「手を抜く」「不完全を許容する」もっと「本人の意思や行動にまかせる」などの視点はとても重要です。

安全面は重要なものの、介護者の過度な干渉は長期的にみても本人の機能低下を早める要因にもなり、良かれと思っている行動が逆効果になっている場合もあります。

介護する家族にとっても、介護される本人の健康にとっても、ちょうどよい関わりというのが重要です。

続いてはこちらの工夫です。

少し距離を取る時間を作る

介護を続けていると、常に気を張った状態になりやすくなります。

特に在宅介護では、家でも休まらず「ずっと介護モード」のままになってしまうこともあります。

その状態が続くと「イライラする」「優しくできない」「気持ちに余裕がなくなる」といったことにつながりやすくなります。

だからこそ、短時間でも「介護から離れる時間」を意識して作ることが大切です。

例えば「コンビニへ行く」「一人で散歩する」「好きな飲み物を飲む「別の部屋で少し休む」など、小さなことで構いません。

介護から完全に離れるのが難しくても、“気持ちを切り替える時間”は必要です。

続いての工夫です。

家族で役割を分ける

紹介した「完璧にやろうとうする」や「少し離れる時間を作る」ためにも、この工夫は重要です。

単に「近くに住んでいるから」「自分しかできないから」という理由で、いつの間にか主介護者になり、いろいろな調整や介護を担っているうちに、ますます周りに相談しにくくなってしまうケースは少なくありません。

ですが、介護は一人で背負い続けるには負担が大きいものですし、途中からの相談でも状況が大きく改善する方は大勢います。

例えば「通院担当」「お金の管理」「買い物」「緊急連絡」「情報共有」など、少しでも役割を分けるだけで負担感は大きく変わります。

実際には家族間で温度差があることも多いですが「全部自分でやる前提」を壊し、かかわってもらうことがとても重要です。

介護保険サービスを積極的に利用する

介護保険サービスは、本人のためだけでなく、家族の負担軽減という意味でもとても重要です。

いわゆるデイサービスといわれる通所介護や通所リハビリテーションサービスだけでなく、ショートステイサービスなど、家族の休息も目的としているサービスは少なくありません。

数時間でもプロに任せて自由な時間ができるのは、大きな意味があります。

デイサービスなどは、時間や曜日が定期的に決まるため、生活リズムが整いやすくおすすめです。

最初は「かわいそう」「嫌がるから申し訳ない」と感じる家族も少なくありませんが、家族がストレスでイライラしてしまうのも避けたいところです。

そこはプロにお任せしてみるのがおすすめです。

サービスを使うことは「手抜き」ではなく「介護を続けるための大切でとても有効な工夫」です。

続いての工夫です。

一人で抱え込まない

介護の悩みは外から見えにくいものです。

そのため、「自分が頑張るしかない」と感じてしまう方も少なくありません。

ですが、介護は当事者本人の生活を支えていくことになるため、正解を決めかねる問題が多く発生します。

その決定や責任を一人で抱え続ける構造になると、精神的にかなり苦しくなります。

実際の現場でも「もっと早く相談すればよかった」と話される家族は多いです。

介護では「ケアマネジャー」「地域包括支援センター」「親族」「医療職」「介護職」など、相談できる相手が多い領域です。

もしストレスの自覚があるのであれば「まずは話してみる」から始めてみてはいかがでしょうか。

そんなわけで、日々のストレスを少しでも解消するような工夫について紹介しました。

介護で最も苦しくなりやすいのは、「一人で抱え込み続ける状態」です。

難しく考えすぎずに、まずは「誰かに話してみる」が最も効果的な工夫だと思います。

続いて介護においてストレスを感じている方々からよくある質問とそれに対する回答をまとめました。

介護ストレスについてよくある質問と回答

介護でイライラしてしまうのは普通でしょうか?

はい。あなただけではありません。

多くのご家族様が同じ悩みを抱えておられます。

これはどんな職種にもあることでしょうが、介護や医療のプロですら例外ではありません。

最も良く行われている対処方法は情報共有です。

起こった現象を共有し、他の人の意見も聞いて、公平な目線で対策をたてます。

少し距離を取るのは悪いことでしょうか?

介護の継続を目的としている以上、何も悪いことはないと思います。

現場ではどうしても過剰な介助がなされている場合も多く、個人的には「もっと本人にまかせる」という視点が大事だと思っています。

もちろん事故の可能性もありますが、そもそもそれをゼロにすることは不可能です。

過度な制約が本人の能力をより早く衰えさせることもあるため、過剰な介助は注意が必要です。

どこに相談すればよいですか?

家族も良いですし、専門的な相談も含めると担当しているケアマネジャーです。

関係性などで話しにくい場合は、最寄りの地域包括ケアセンターも相談先としておすすめです。

使用している介護保険サービス事業所に相談することも可能です。

まとめ

そんわなけで、介護ストレスを発散するための工夫についてご紹介しました。

介護は長く続くことも多く、一人で抱えて無理を重ねるほど苦しくなりやすいです。

介護ストレスを減らすには「全部を抱え込まない」「少し休む」「周囲を頼る」「完璧を目指しすぎない」などが意識としてとても大切です。

「自分が少しラクになる工夫」を考えることも、介護を続けるためには必要なことです。

記事を参考に、簡単なものから取り組んでみてください。

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この記事を書いた人

理学療法士として病院・訪問リハビリ・介護保険分野などで20年以上現場に関わってきました。現在は介護施設の運営支援や現場改善にも携わっています。実際の現場では、介護疲れや家族関係、仕事との両立など、多くの悩みや葛藤を見てきました。このサイトでは、“理想論だけでは続かない介護”を前提に、一人で抱え込みすぎず、少しでもラクに続けるための現実的な情報を、現場経験をもとに発信しています。

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