MENU

デイサービスの送迎時間が長い!親が疲れる場合の対処法を理学療法士が解説

「デイサービスの送迎時間が長くて、親が疲れてしまう」

「施設まで車で15分なのに、送迎では40分以上かかっている」

このような悩みを抱えていませんか?

デイサービスやデイケアの送迎は、複数の利用者を乗せて回るため、どうしても時間がかかることがあります。

理学療法士として、また介護施設の運営に携わってきた経験から、送迎時間が長くなる理由と、本人の負担を減らすための具体的な対処法を解説します。

目次

結論|施設と家族が相談し、本人に合った送迎方法を考えよう

送迎時間が長く、本人の負担になっている場合は、まず施設に相談してみましょう。

ただし、施設側だけに改善を求めても、必ずしも問題が解決するとは限りません。

デイサービスやデイケアの送迎には、車両やスタッフの人数、他の利用者の送迎など、さまざまな制約があります。

一方で、家族にも仕事や生活の事情があり、簡単に送迎を代わることは難しいでしょう。

大切なのは、お互いの事情を理解し、相談と対話を通して、本人にとって無理のない方法を探すことです。

例えば、次のような方法が考えられます。

  • 施設側で送迎ルートや乗車順を調整する
  • 座席位置や乗車姿勢を工夫する
  • 利用曜日や時間帯を変更する
  • 家族が可能な範囲で送迎に協力する
  • ケアマネジャーを交えて利用方法を検討する

一つの方法にこだわらず、できることを持ち寄ることで、選択肢が広がる場合もあります。

本人が安心して通い続けられる方法を、施設と家族で一緒に考えていきましょう。

デイサービスの送迎時間が長くなる理由

デイサービスやデイケアでは、複数の利用者が同じ送迎車に乗ることが一般的です。

そのため、自宅から施設まで直接向かう場合と比べて、乗車時間が長くなることがあります。

私が運営に携わってきた施設では、片道15〜30分程度の送迎が中心でした。

しかし、利用者の住所や送迎ルートによっては、それ以上の時間がかかることもあります。

複数の利用者を迎えに行くため

送迎車は、複数の利用者の自宅を順番に回ります。

例えば、自宅から施設までは15分でも、途中で3〜4人を迎えに行けば、乗車時間が長くなることがあります。

利用者の住所が広い範囲に分散している場合は、さらに時間がかかることもあります。

乗り降りに介助が必要なため

デイサービスを利用する方の中には、歩行や車の乗り降りに介助が必要な方もいます。

車椅子を利用している方の場合は、リフトの操作や車椅子の固定などにも時間が必要です。

安全に送迎するためには、一人ひとりの身体状況に合わせた対応が欠かせません。

施設側の車両やスタッフにも限りがあるため

送迎車両や運転手の人数にも限りがあります。

利用者が増えたり、道路の渋滞が発生したりすると、予定していた送迎時間が変わることもあります。

また、「早く迎えに来てほしい」「帰りは早く送ってほしい」など、利用者や家族によって希望する時間も異なります。

施設では、こうした条件を調整しながら送迎ルートを組んでいます。

送迎時間が長くて親が疲れる場合の対処法

実際に介護施設を運営していると、送迎に関する相談や要望を受けることは少なくありません。

送迎時間だけでなく、座席位置や同乗者について相談を受けることもあります。

施設側も可能な範囲で調整していますが、すべての要望に応えられるわけではありません。

それを踏まえて、家族と施設が一緒に考えたい対処法を紹介します。

① 本人が何に困っているのかを具体的に伝える

まずは、本人が何に負担を感じているのかを確認しましょう。

単に「送迎時間が長い」と伝えるよりも、困っている内容を具体的に伝えることが大切です。

例えば、次のような伝え方です。

  • 「車に40分ほど乗っていると、腰が痛くなるようです」
  • 「トイレが心配で、送迎車に乗ることを嫌がっています」
  • 「帰宅後は疲れてしまい、夕食まで寝ていることが増えました」

本人の状態を具体的に伝えることで、施設側も対応方法を検討しやすくなります。

なお、いつもと違う強い疲労や体調不良がある場合は、送迎だけが原因と決めつけず、医療職にも相談しましょう。

② 送迎ルートや乗車順を調整できないか相談する

施設によっては、送迎ルートや乗車順を変更できる場合があります。

例えば、朝の送迎で最初に乗車している方を、後から迎えに行くルートへ変更できれば、乗車時間が短くなる可能性があります。

ただし、一人の乗車時間を短くすると、別の利用者の乗車時間が長くなることもあります。

そのため、希望どおりの変更が難しい場合もあります。

施設側の事情も確認しながら、調整できる方法を一緒に考えてみましょう。

③ 座席位置や乗車姿勢を調整する

送迎時間を短くすることが難しい場合でも、座席位置や乗車姿勢を調整することで、負担が軽減することがあります。

例えば、車酔いしやすい方や腰痛がある方では、座席位置や座り方によって負担が変わる場合があります。

実際に、私が携わってきた施設でも、座席位置や同乗者について相談を受け、その都度スタッフが可能な範囲で調整してきました。

ただし、本人の希望だけで座席を決められるわけではありません。

乗降時の安全性や車椅子の固定位置、他の利用者への配慮なども必要です。

まずは、本人がどのような負担を感じているのかを施設へ伝えてみてください。

④ 家族による送迎も選択肢に入れる

施設側での調整が難しい場合は、家族による送迎も選択肢の一つです。

例えば、朝は家族が施設まで送り、帰りは施設の送迎を利用する方法も考えられます。

もちろん、仕事や家庭の事情によって、家族が送迎することが難しい場合もあるでしょう。

家族だけが無理をする必要はありません。

施設と相談しながら、可能な範囲で協力できる方法を考えてみましょう。

⑤ ケアマネジャーにも相談する

送迎時間の負担が大きく、現在の施設での調整が難しい場合は、担当のケアマネジャーにも相談してみましょう。

利用曜日や利用時間の変更、他の事業所の利用など、本人の状態に合わせた選択肢を一緒に考えることができます。

大切なのは、送迎時間を短くすることだけではありません。

本人が安心して通い続けられることを目標に、利用方法を考えていきましょう。

FAQ|デイサービス・デイケアの送迎でよくある質問

デイサービスの送迎時間が片道1時間は長すぎますか?

片道1時間という時間だけで、一律に判断することはできません。

本人の身体状況や体調、送迎中の様子などによって、負担は異なります。

車酔いや腰痛、トイレへの不安などがある場合は、施設へ相談しましょう。

特に、送迎による疲労がその後の活動や日常生活に影響している場合は、利用方法を見直すきっかけになります。

送迎の順番を変更してもらうことはできますか?

施設によっては変更できる場合があります。

ただし、送迎ルートや他の利用者の状況によって、希望どおりの変更が難しいこともあります。

本人の困りごとを伝えたうえで、調整できる方法がないか相談してみましょう。

送迎車の座席や同乗者について希望を伝えてもよいですか?

希望を伝えること自体は問題ありません。

実際に、座席位置や同乗者についての相談を受けることはあります。

ただし、安全性や他の利用者への配慮も必要になるため、必ず希望が通るわけではありません。

まずは、なぜその座席や同乗者を希望しているのか、理由を具体的に伝えることが大切です。

送迎時間が長いことを理由に、施設を変更してもよいですか?

現在の施設で調整が難しく、本人の負担が大きい場合は、他の事業所を検討することも選択肢です。

ただし、送迎時間だけでなく、リハビリや入浴、食事、職員の対応なども含めて、本人に合う施設を考えましょう。

施設を変更する前に、担当のケアマネジャーへ相談することをおすすめします。

まとめ|相談と対話が、本人に合った送迎方法につながる

デイサービスやデイケアの送迎時間が長くなる背景には、複数の利用者の送迎や乗降介助、車両・スタッフの配置など、さまざまな事情があります。

本人が長時間の乗車で疲れている場合は、その負担を施設へ具体的に伝えることが大切です。

しかし、施設側だけに改善を求めてしまうと、かえって選択肢を狭めてしまうこともあります。

施設ができること、家族が協力できること、本人が希望すること。

それぞれを共有し、相談と対話を重ねることで、これまで気づかなかった解決方法が見つかるかもしれません。

大切なのは、誰か一方が頑張ることではなく、本人が無理なく通い続けられる方法を一緒に探すことです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

リハビリ専門職として病院・訪問リハビリ・介護保険分野などで20年以上現場に関わってきました。現在は介護施設の運営支援や現場改善にも携わっています。実際の現場では、介護疲れや家族関係、仕事との両立など、多くの悩みや葛藤を見てきました。このサイトでは、“理想論だけでは続かない介護”を前提に、一人で抱え込みすぎず、少しでもラクに続けるための現実的な情報を、現場経験をもとに発信しています。

コメント

コメントする

目次