元気だった親も老化や急な病気などで生活状況は徐々にだったり、急に変わったりするものです。
そんな様子をみて「もしかして介護が必要?」「何をどうすれば良い?」「自分たちの生活はどうなる?」と不安に感じる方も多いと思います。
でも、安心してください、親の介護のためにやることはとてもシンプルですし、頼れる多くの専門家がいる領域でもあります。
実体験と専門性をあわせてわかりやすく解説していきますので、ぜひ見てみてください。
介護の心配が出たとき、最初にやる5つのこと

親の介護が気になり始めたら、まずやることは次の5つのです。
それぞれ詳しく解説します。
まずはあせらないこと
まずは、あせらなくて大丈夫です。
親のことで不安になると、「早く何かしなきゃ」と思ってしまいますよね。
でも、実は焦る必要はありません。
理由はシンプルで、大きく2つあります。
介護が必要になる理由は人それぞれですが、医療や介護の分野には、公的な制度や支援サービスがしっかり整っており、専門家に相談できる環境があるのが特徴です。
頼れる専門家がいるというのは、かなり気持ちが軽くなります。
環境を整えたからといって、すぐに元通りの生活ができるというわけではありません。
介護は、本人と一緒に少しずつ向き合い生活を再構築していくものです。
だからこそ、焦って一気に進める必要はありません。
一人で抱えず、周りの力を借りながら、ひとつひとつ進めていきましょう。
さて、次にやることはこちらです。
現状の把握
当然ながら、まずは現状をしっかり把握することが重要です。
把握する情報は次のリストのような内容です。
- 本人の不安や困りごとは?
- 一緒に暮らす家族がいる場合、不安や困りごとは?
- 本人の身体に関する変化や不安
- 本人の認知機能に関する変化や不安
- 世帯全体の生活のリズムや役割
- 本人の病気や通院状況
- かかりつけの医療機関や関わっている行政機関
介護が必要になる要因は、病気やケガというものが多いですが、老化による生活習慣の変化、それによる体の衰えや認知症症状の発症なども良くあることです。
身体や認知面、生活リズムや役割など生活状況や役割、不安、持病などを把握しておくと、予防としても生活支援としてもとても役にたつ情報になります。
とはいえ、急に情報収集するとなると、情報量も多いですし、当事者が最も不安を抱えているため、無理やり聞き出すのも不自然ですし、うまくいきません。
焦って「お父さんお母さんのためなんだから・・・」など正論が先行すると、大体うまくいきません。
当事者の気持ちに配慮し、焦らずすすめることが重要です。
続いて取り組むことはこちらです。
家族との情報共有
親の介護に不安を感じたら、共有できる家族がいる場合はできるだけ早めに伝えておくことが大切です。
というのも、介護はどうしても長期的な関わりになりやすいですし、 場合によっては当事者との摩擦も起こることがあります。
そのため誰か一人だけで支え続けるのは現実的ではありません。
関われる人が少しでも増えるだけで、本人の生活の幅も広がりますし、主に関わる人の負担もぐっと軽くなります。
具体的なお願いができた時に急に相談すると、すごく重くなるため、早い段階から巻き込んでおくことがとても重要です。
とはいえ「家族・親族に相談しにくい」「相談する家族・親族がいない」という場合もあるかと思います。
それでも大丈夫です。
このあと紹介する相談先に話すだけでも、状況は大きく変わっていきます。
地域包括支援センターに相談する
地域包括支援センターとは各市区町村に設置してある「高齢者支援の総合窓口」です。
保健師・社会福祉士・ケアマネージャーなどの介護・福祉の専門家が在籍しており、無料で相談をうけつけております。
何もわからない状態でも、何を把握する必要があるかから丁寧に教えてくれます。
介護保険など公的サービスを利用する方法やサービスの内容なども確認ができるので、親の介護に不安を感じた場合は必ず連絡する場所と考えておいてください。
続いてはこちらのステップです。
介護認定の申請をする
地域包括支援センターに相談した際は、あわせて「介護認定の申請」についても進めておくことをおすすめします。
親の介護が必要になった際、必ず使うことになるのが介護保険制度による公的サービスです。
「デイサービス」や「訪問介護サービス」などの介護保険のサービスを利用するには、まず「介護認定」を受けなければ使えません。
地域包括支援センターに相談した際、あわせて相談しておくと安心です。
介護保険制度や認定申請について詳しく知りたい方は、こちらのリンクでも説明が詳しくされていますので参考にしてみてください。
・介護保険とは(厚生労働省)
・介護保険サービス利用までの流れ(厚生労働省)
さて、ここまで親の介護に不安を感じた際に、まず初めにやる5つのステップを紹介しました。
主な介護者となる方の不安はとても多きなものでしょう。
まずは一人で抱えないように、相談できる場所に気楽にアプローチをしてみてください。
続いて、これだけはやってはいけない!NG行動を紹介します。
やってはいけないNG行動

はじめにやる5つのステップを紹介してきましたが、こちらではやってはいけないNG行動を3つ紹介します。
3つのNG行動はこちらです。
ひとつずつ紹介していきます。
一人で背負う
この記事を読んでいる方は、なんらかの理由で主な介護者になりかけている方だと思います。
絶対に避けてほしいことは、すべてを一人で背負おうとすることです。
理由はこちらです。
- 数か月の短期決戦ではなく年単位の長期戦になることが多い。
- 親本人の気持ちや家族の状況、病状などが複雑にからみ正解がない。
- お互いの正論で摩擦が起き、関係性がこじれやすい
- お互いの生活時間を侵食する
- 限界が来てからでは遅い
- 途中参加しにくい
焦って、不安になればなるほど、一人で片付けてしまった方が早いと思うことがあると思います。
複数の人が参加することで「都度連絡するわずらわしさ」や「思った通りに進まないじれったさ」などもありますが、一人で抱えて決めてしまうと、大変な時も誰も頼れなくなってしまいます。
できるだけ多くの人を巻き込んでおくと、それだけ大変な時に自分を守ることができますので、具体的なお願いもない早い段階から共有しておくことが重要です。
続いてのNG行動はこちらです。
親に無理やり押し付ける
現場で本当によく見る光景です。
だいたい「親が楽観的過ぎる」とか、「子供たちが厳しすぎる」とかの対立構図です。
非常に気持ちはわかるのですが、なかにはヒートアップしてしまい、関係性が壊れてしまう場合もあります。
壊れてしまっては元も子もありません。
とはいえ「危険じゃないか」「ケガをしたら大変ではないか」などの心配もごもっともです。
家族の支援、公的サービス、本人の意思、適度な活動量、安心や安全な生活などなど、様々な要素のバランスをとりつつ、それぞれのご家庭にあって形をととのえることが大切です。
最後のNG行動はこちらです。
情報収集をネットで完結
現在介護を必要としている年齢人口も増え、ネット上にも介護の情報をあつかうものがたくさん増えています。
おかげで簡単に多くの情報にふれることができ、とても有効なものと思います。
ですが、注意も必要です。
本人の性格や気持ち、介護が必要になった要因、病気、体や認知機能の状況、生活環境、家族環境、経済状況など、各家庭状況はさまざまです。
介護がうまくいくかどうかは、当事者である親との関係性が最も重要になります。
ネット上の情報をうのみにせず、当事者である親がどうしたいか、どう思うかをきちんと把握することが最も重要で、ネットの情報に無理にあてはめすぎないよう注意してください。
そんなわけで、やってはいけないNG行動についてご紹介しました。
続いては、介護を考え始めた皆さんから聞かれるよくある不安について、Q&A形式でまとめます。
よくある不安と答え

親の介護が必要になりそうだと感じた方々が良くかかえる不安について、Q&A形式で簡単にまとめました。
まとめ|まずはこの一歩だけでOK
いろいろ書きましたが、まずはシンプルにこれだけでOKです。
最寄りの地域包括支援センターへ連絡し、相談に乗ってもらう
一人で調べるよりは、まずは繋がることが重要です。
介護については、公的な介護保険サービスの利用はかならず必要な工程になりますし、手続きや適切なサービスなど今まで接したことのない情報が多くあるかと思います。
地域包括支援センターでは、順を追って、必要な情報収集や次の段取りなどを丁寧に教えてくれますので、まずは連絡相談が安心です。
一番早い方法はインターネットの検索欄に「住所(市区町村名) 地域包括支援センター」で検索してみてください。
インターネット以外の場合は、お近くの市・区役所・町役場などにお電話していただいてもつながることができます。
いかがでしたでしょうか。
今回は親の介護の不安が出た際にまずは何をすべきかをご紹介しました。
初めてのことで不安や焦りがでるのは当然です。
大丈夫です。介護は公的な制度が充実しており、頼れる専門家が多い領域ですし、多くの方々が介護生活を実践している領域でもあります。
きっと生活スタイルにあった介護の形をみつけることができるでしょう。

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