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デイサービスに行きたがらない理由と対処法~無理に行かせるべき?現場経験から解説~

デイサービス(通い系のサービス)を使ってほしいものの、本人が拒否してしまい困っていませんか?

「進めても承諾してくれない」「お迎えの朝になると嫌がる」「準備しても動かない」「怒ったり不機嫌になる」など、実はこれ、現場においてもとてもよく目にするお悩みです。

よくある悩みですが、対応を間違えると関係が悪化することもあり、注意が必要です。

こちらの記事では、現場での体験をもとに、デイサービスを嫌がる理由と現実的な対処法について具体的に解説します。

ぜひ最後まで見てみてください。

目次

なぜこんなにストレスが大きいのか

この問題、よくある問題ではありますが、介護する側からするとかなりストレスが大きいです。

その理由はこちら

  • せっかく手配したのに無駄になる
  • 仕事や予定をくみなおさなければいけない
  • どう対応すればいいか毎回悩む

「今日もまたダメか・・・」と感じている方も多くおられます。

特にデイサービスはサービス利用時間が決まっているため、崩れるとその日の予定の見直しがとても面倒です。

さらに、本人が嫌がっているのが明らかなのに「無理に行かせるのはかわいそう」「逆効果にならないか」という不安な気持ちもあり、対応に迷う人がほとんどです。

現場でも多くの介護者が悩んでいるところです。

筆者の経験をもとに、具体的な対応策について紹介していきます。

嫌がる理由に合わせた対応が重要

結論としては、無理に行かせるのではなく“嫌がる理由に合わせた対応”が重要です。

そして場合によっては環境を変える事」も選択肢になります。

良くある理由と、具体的方法を紹介します。

環境への不安が強い場合

高齢者に限らず「知らない場所」「知らない人」は強いストレスと感じる方が多いでしょう。

高齢になり、認知症の症状などもでている人にとってはなおさらストレスが強いものと考えてください。

不安がうまく説明できず、なかなか解消されない場合に、本人の訴えはとてもシンプルに「行きたくない!」になることが多くあります。

環境への不安に対する対処方法は実にシンプルです。

本人が不安を感じていることをケアマネジャーや事業所職員ときちんと共有すること

不安の解消には、どれだけ事業所側が本人の不安を解消できるかが不可欠な要素になります。

それにはまず、ケアマネジャーや事業所側が本人の不安を把握しているか、不安を解消するための対応がとられているかがとても重要です。

事業所の中には不安解消のため「関わる職員を固定する」「席を固定する」「同席の人を調整する」など、本人が環境を認識し慣れやすいよう対策をたててくれるところも多いです。

また、初回から本人が慣れるまで、きちんと「特別扱い」してくれる事業所もあります。

「行きたくない」というネガティブな意見を伝えにくいと思っている方もおられるかもしれませんが、大切な情報です。

本人からそんな意見があったら、早めにケアマネージャーと事業所にありのままをフィードバックしてみてください。

続いてこちらも良くある理由です。

プライドの問題

自分自身の生活状況はどうであれ「世話される側になりたくない」「自分はまだ大丈夫」「自分にお金をつかってほしくない」などと訴える当事者の方は多くおられます。

家族の「安全のために利用してほしい」という気持ちと、本人の認識のずれから起こるすれ違いです。

こちらへの対応方法についてこちらが現実的手段となります。

本人の意思をきちんと確認し、生活スタイルについて相談して決めること

介護は当事者本人はもちろん、主に介護をする家族と専門家(ケアマネジャー)のチームとしての総意がとても重要です。

何のためにデイサービスを利用したいのかその目的を今一度整理し「現実的代替手段はないか」「譲歩できる条件はないか」などのすり合わせが必要です。

デイサービスやデイケア(通い系サービス)なども、事業所ごとの特徴があり、利用条件は実に様々です。

・利用時間:1~2時間、3時間、6~8時間など
・サービス内容:送迎、入浴、食事、運動、リハビリなどなど

プライドの高い方の場合、短時間でリハビリや運動のみという形を希望する方も多く、家族の意向と本人の許容ラインのすりあわせのために、いろいろと事業所を見学するのも良いでしょう。

相談の内容によっては、サービスを利用せず本人にまかせるという判断になるご家族もおられます。

そのタイミングでは利用に至らなかったものの、後々本人の気持ちが変わり利用を開始するケースも良くあります。

続いての理由と対策はこちらです。

実際に合っていない

意外と多いのがこれです。

本人のキャラクターや利用したい意向と、事業所が提供しているサービス内容があっていないという状況です。

デイサービスという同じ名称であっても、サービス提供時間やサービスの内容はいろいろと違いがあるものです。

当事者本人から「行きたくない」とネガティブな意見が出ているのであれば、もう一度その理由を確認し、再度どんなサービス事業所が良いか、相談しなおすのも重要です。

そんなわけで「行きたくない」と訴える場合の理由と対応方法について紹介しました。

いずれの場合にしても、目的や意向とサービス内容が合わない場合は、無理に続けるよりも変更しながらいろいろと試すことが重要です。

良くあることですが、同じデイサービスだとしても、事業所ごとサービス内容やそこの従業員の対応は千差万別です。

場所を変えるだけで当事者本人のリアクションが全然変わってしまうことも少なくないため、いろいろと試してみることが重要です。

続いて、同じような悩みを抱える方々からよくある質問について回答した内容をまとめましたので、こちらもご覧ください。

よくある質問と回答

よくある質問とその回答を簡単にまとめました。

無理にでも行かせた方がいい?

基本的にはおすすめしません。

一時的に行けたとしても、不安の根本への対応がなされていないと長くは続きません。

ただ「無理でした」「本人が嫌がっちゃって」だけでは次につながらないので、「事業所での様子詳細」「何を嫌がっているのか」「何を好んでいるのか」などがわかるだけでも、次につながる大切な情報になります。

情報収集のための利用でも大丈夫です。

ケアマネジャーと事業所担当者と共有し、次のサービスにつなげましょう。

どうやって行かせればいい?

デイサービス事業所もサービス内容は様々です。

「利用時間」「見学や体験対応」など、利用ハードルを下げた条件はいろいろとあります。

行きたくない人にとっては、とっかかりやすいサービス内容を用意している事業所がマッチしています。

その他、「近所の〇〇さんが行ってる」などが以外と刺さることも多くあります。

友人や知人が行っていることをきっかけに、利用を開始する方も少なくありません。

ただ、ケアマネジャー側から情報提供するのは個人情報保護上難しいため、ご近所情報から情報収集しておくと有効です。

どうしても無理な場合は?

無理にデイサービスを利用する必要はありませんが、どういった利用目的かが重要です。

デイサービスは送迎、入浴、食事、機能訓練、社会交流、口腔ケア、家族のレスパイトなど介護に関わる様々なサービスをまとめて提供してくれる非常に便利なサービスですが、個々に代替できるサービスもあります。

家族のレスパイト目的であれば、ショートステイサービスもありますし、生活支援や機能訓練を目的とするならば、訪問系サービスでの代替もできます。

在宅での介護が難しいという判断になれば、施設系サービスの検討も必要になります。

介護者の生活をすべて犠牲にして対応するのではなく、現状とそれぞれの思いをきちんと共有し、現実的で持続可能な介護環境を検討していくことが重要です。

まとめ

デイサービスを嫌がるのは、珍しいことではありません。

大切なのは「理由を見極める」「無理に押し込まない」「合わなければ変える」という考え方です。

介護は「正解を当てるゲーム」ではなく、合う方法を探していくものです。

焦らず、一つずつ調整していくことが大切です。

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この記事を書いた人

理学療法士として病院・訪問リハビリ・介護保険分野などで20年以上現場に関わってきました。現在は介護施設の運営支援や現場改善にも携わっています。実際の現場では、介護疲れや家族関係、仕事との両立など、多くの悩みや葛藤を見てきました。このサイトでは、“理想論だけでは続かない介護”を前提に、一人で抱え込みすぎず、少しでもラクに続けるための現実的な情報を、現場経験をもとに発信しています。

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