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親の転倒が怖い…家族ができる対策と介護サービスの使い方

親が転倒しそうで怖い…そんな不安を感じていませんか?

「最近、親がよろけることが増えた」

「一人で歩いている姿を見るとヒヤヒヤする」

「転んで骨折したらどうしよう」

高齢になると、筋力やバランス能力が少しずつ低下していきます。

実際に介護が始まるきっかけとしても、転倒や骨折はとても多い原因のひとつです。

しかし、転倒は年齢だけが原因ではありません。

環境の工夫やリハビリ、介護保険サービスの活用によって予防できるケースも多くあります。

この記事では、親の転倒が怖いと感じたときに家族ができる対策についてわかりやすく解説します。

目次

「転んだらどうしよう」家族が不安になるのは自然なことです

転倒の怖さは、実際に転んだ後だけではありません。

家族にとっては、

・一人で外出させるのが不安

・夜中にトイレへ行くのが心配

・留守番を任せられない

・電話が来るたびにドキッとする

という状態が続くこともあります。

実際の現場でも、

「まだ歩けるから大丈夫だと思っていた」

「少しつまずいただけだった」

というケースから骨折につながることがあります。

一方で、

・手すりを設置した

・リハビリを始めた

・デイケアを利用した

ことで転倒リスクが減り、家族の不安も軽くなったケースも少なくありません。

大切なのは、転んでから考えるのではなく、転ぶ前に対策することです。

親の転倒予防は「身体・環境・介護サービス」の3つが大切です

親の転倒が怖いと感じたら、

「身体機能」「生活環境」「介護サービス」の3つを見直すことが大切です。

転倒は本人の注意不足ではありません。

筋力低下や病気、住環境など複数の要因が重なって起こります。

まずは原因を整理し、できる対策から始めましょう。

転倒しやすくなる主な原因

高齢者の転倒にはさまざまな原因があります。

原因具体例
筋力低下足が上がらない
バランス能力低下ふらつく
視力低下段差に気づきにくい
薬の影響眠気・ふらつき
認知症危険の判断、複数の情報処理が難しい
環境要因段差・滑りやすい床

特に、

・最近歩く速度が遅くなった

・手すりにつかまることが増えた

・立ち上がりに時間がかかる

・もの忘れがでてきた

という変化が見られる場合は注意が必要です。

高齢者が転倒しやすい場所ランキング|まず見直したいのはどこ?

実は、高齢者の転倒は特別な場所だけで起こるわけではありません。

毎日何気なく過ごしている自宅の中で起きることがほとんどです。

65歳以上の方の家庭内転倒が起きた場所をまとめると、次のようになります。

順位場所割合転倒しやすい原因
1位居室(寝室・リビングなど)45.0%立ち上がり時のふらつき、つまずき、夜間移動
2位階段18.7%段差の昇降、筋力低下、手すり不足
3位台所・食堂17.0%長時間の立位、方向転換、床の滑り
4位玄関5.2%段差、靴の脱ぎ履き、片足立ち
5位その他4.4%屋外やベランダなど
6位洗面所2.9%濡れた床、方向転換
7位風呂場2.5%滑りやすい床、またぎ動作
8位廊下2.2%暗さ、障害物、夜間移動
9位トイレ1.5%立ち座り、方向転換
H29年高齢社会白書から引用

多くの方は「お風呂やトイレが危ない」とイメージしますが、実際には居室での転倒が多いことがわかります。

特に寝室やリビングでは、

  • ベッドから立ち上がる
  • ソファから立ち上がる
  • 夜中にトイレへ向かう

といった日常的な動作の中で転倒が起きやすくなります。

また、階段や玄関は一度転倒すると大きなケガにつながりやすいため注意が必要です。

転倒予防では、まず「危険な場所を知ること」が第一歩です。

親がよく過ごす場所や移動する経路を確認しながら、手すりの設置や福祉用具の活用を検討してみましょう。

自宅でできる転倒予防対策

転倒予防で最も始めやすいのは住環境の見直しです。

対策内容
手すり設置立ち上がりや移動を補助
段差解消つまずきを減らす
滑り止めマット浴室や玄関に設置
室内整理通路を広くする
夜間照明トイレ移動を安全にする

自宅環境の整備には、工事を伴う住宅改修や、設置式の手すりをつけるなども大切ですが、最も簡単に取り組めるものは「片付け」です。

主な行動ルートの足元を整理するだけでもかなり事故防止につながります。

リハビリや運動習慣で転倒リスクを減らす

転倒予防では筋力維持も重要です。

ただし、

「家で運動してください」

と言われてもよっぽど几帳面か、家族の協力がなければ続きません。

そのため、

・デイケア

・訪問リハビリ

・地域の運動教室

などを活用する方も多くいます。

出かける習慣をつくることで、運動が続きやすくなります。

特に、

・歩く力が落ちてきた

・転倒歴がある

・外出機会が減っている

場合は、リハビリ専門職がいるデイケアが選択肢になることもあります。

※記事下にデイサービスとデイケアの違いについて【関連記事】がありますのでご覧ください。

介護保険サービスを活用する

転倒予防は家族だけで頑張る必要はありません。

介護保険ではさまざまなサービスが利用できます。

サービス内容
福祉用具レンタル手すり・歩行器など
住宅改修手すり設置や段差解消
デイケアリハビリ支援
訪問リハビリ自宅でのリハビリ
ケアマネジャー相談サービス調整

それぞれ介護保険を利用し、自分たちで用意するよりもはるかに少ない費用負担で対策をたてることができます。

また専門家に適切な助言をうけることもできます。

転倒についても介護の不安についても、予防に勝る治療はありません。

早めに相談することで大きな転倒事故を防げるケースもあります。

病院受診や専門職への相談を検討する目安

次のような場合は医療機関や専門職へ相談しましょう。

・転倒回数が増えた

・歩き方が急に変わった

・急に立ち上がりが難しくなった

・めまいがある

・骨折歴がある

急激な変化の裏には病気や薬の影響が隠れている場合もあります。

「年齢のせいかな」で済ませず、一度確認することをおすすめします。

親の転倒についてよくある質問

転倒したことがなくても対策した方が良いですか?

転倒予防は転んでからではなく、転ぶ前に始めることが大切です。

・本人が不安を訴えている

・歩く速度が遅くなった

・転びかけたという話が増える

などがある場合、相談しても良いサインです。

手すりは介護保険で利用できますか?

要介護認定を受けている場合、介護保険でレンタルや住宅改修が利用できることがあります。

手すりのレンタルや住宅改修による手すりの設置が相談できます。

手すりがあるなしで、リスクを大幅に減らすことができます。

まずはケアマネジャーへ相談してみましょう

デイサービスとデイケアはどちらが良いですか?

交流や見守りが中心ならデイサービス、リハビリを重視するならデイケアが向いています。

歩行や転倒への不安が強い場合はデイケアを検討する方も多くいます。

リハビリ専門職がいるため、自宅環境整備を専門家の視点で相談できるのも大きなメリットです。

転倒後に歩ければ病院へ行かなくても大丈夫ですか?

一見問題なく見えても骨折している場合があります。

背骨の骨折などはほおっておくと変形が進むこともありますので、

痛みが続く場合は受診し医師の指示を仰いでください。

転ぶ前の相談が親の生活を守る第一歩です

親の転倒が怖いと感じたら、

・身体機能の変化を確認する

・自宅環境を見直す

・リハビリを検討する

・介護保険サービスを活用する

ことが大切です。

転倒は本人の不注意だけで起こるものではありません。

筋力低下や病気、生活環境など複数の要因が重なって起こります。

だからこそ、家族だけで抱え込まず、早めに専門職へ相談することが大切です。

「まだ大丈夫かな」と思う段階こそ、実は相談しやすいタイミングです。

不安を感じたら、ケアマネジャーや地域包括支援センターへ気軽に相談してみてください。

そうした一歩が、親の安心した生活につながります。

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この記事を書いた人

リハビリ専門職として病院・訪問リハビリ・介護保険分野などで20年以上現場に関わってきました。現在は介護施設の運営支援や現場改善にも携わっています。実際の現場では、介護疲れや家族関係、仕事との両立など、多くの悩みや葛藤を見てきました。このサイトでは、“理想論だけでは続かない介護”を前提に、一人で抱え込みすぎず、少しでもラクに続けるための現実的な情報を、現場経験をもとに発信しています。

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